いろ/りこ
 
砂とともに爪の間に入り込む
深い色に染まる

遠くを見つめる
深い色の青が
どこまでも広がっている
目をこらしても
何色の船も見えないよ

あなたがいない
知っているよ
自らの意志でその足を歩かせた
あなただけが照らされれば
それで良い
うそ
ねえわたしだけそこから立てない
膝から崩れ落ちて
根をのばして

見ていて
わたしが深い青に沈むのを
わたしが飲んだ色を
同じように味わって
出来れば染まって欲しかった
戻る   Point(1)