福音/星丘涙
 
魔法なんて信じてなかったのに

苦しくてお呪いに頼ってしまった

始めはルーティンの様なものだったが

でもいつしかそれに依存するようになり 

呪文が身についてしまった

その魔法の効力は数年間続き

何時しか魔法の虜になり私の精神は蝕まれていった

傲慢な魔女の様に恐れるものはなくなり

大衆からも多くの人気を獲得した

あまりの豹変ぶりにわたしは私についていけなかった

それほど魔術とは大きな力があるのだ

しかし所詮 魔術も人の作りだした自我の産物

やがて想定外の神の試練に根こそぎ潰されてしまう

そう人間の文明と同じように

そこ
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