友へ/
ヒヤシンス
遠の旅人、君よ。
私の半身よ。
今こそ私も君と共に漂泊の旅人になろう。
そして麗らかな五月も飛び越えて初夏の日和に君と会おう。
あの思い出の草原で日がな一日君と語らおう。
君の愛した活火山の村は今も昔の面影を残している。
君よ、描け。
颯爽と吹き抜ける風に詩を乗せてゆけ。
時を吟味し、季節を感じ、思想を吐き出せ。
寄せては返す波のように私らは今この瞬間を重ね合うのだ。
戻る
編
削
Point
(6)