泣けよ、サファイア/
亜樹
泣けよ、サファイア、二番星。
煌々と、夜が凍っている間。
か細い音が、反射する。
それが誰にも、届かなくても。
泣けよ、サファイア、二番星。
鳥の声が、切り開く夜明け。
直に水もゆるみます。
濁った色彩に、覆われるその日まで。
泣けよ、叫べよ、二番星。
美しいだけが、その価値なら。
泣けよ、サファイア、二番星。
遠い過去から、届く光よ。
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