飛空挺/元親 ミッド
窓ガラスに映り込む室内灯
それは空に浮かんだ飛空艇。
雲はゆるゆるゆっくり流れ
飛空挺は勇壮に泳いでる。
ああ、俺もその飛空挺に乗せておくれよ。
ああ、俺も行ってみたいよ何処か遠くへ。
夕時になって空が燃え始めると
街を見下ろす飛空挺も真っ赤になった。
あれは街が燃えているのか?燃えているのか?
見えないからわかんないけど
心配で、心配でしょうがなかった。
燃えるのは、俺の頭だけで十分なのに
燃えるのは、俺の頭だけで十分なのに。
だけどもようやく火は収まったか
空は冷たい紺色になっていた。
夜間飛行を始める飛空艇。
サーチライトに照らされて
眩しいたりゃありゃしない。
ああ、俺もその飛空挺に乗せておくれよ。
今頃、飛空挺はパーティーの最中だろうさ。
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