ピンク色の菫の花束/
かんな
きらきらと
ひかるピンクのすみれの
しあわせを願うきみのまなざし
誰にでもあって誰にでもないもの
さがしてさがして
たどり着く束になったひかり
すべてから
とき放たれたような日常のよどみ
こおったアスファルトを蹴りつける
朝のこころみ
子どもにかえりたい夕ぐれのまよいみち
ピンクに染まる
頬と頬をくっつけてただえがおで
もういちど
きみに花束
ゆめで届けたいなんて
さよなら
まちがいなくあしたが来るように
まちがいのないさようなら
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