十二月三十一日/紫音
 
けっきょくのところ
電光掲示板が時を刻み
一秒が正確に積み上がり
気がついたら明日になり
気がついたら年が替わり
華々しい花火が上がり
アーチストが絶叫しても
ただ今日が過ぎゆくだけで
ぼくは何も変わらず
惰性の日常が続くだけで
意味も無意味もなく
寝て起きて生きている
ただそれだけ

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