水島号/あおば
短歌はとにかく
詩というものは、
俗っぽくてはいけません。
繊細で青味がかかった伝統の自然色の赤
明るい日光を浴びた色は全て
赤
と表現された
白と赤
青は後ろに隠れて表に出ない
だから、
三輪車は詩を形に具現化したものだと思いませんか
オート三輪車の助手席に乗ったときの
足の下には何も無い不思議な浮遊感を思い出す。
三輪車を運転する幼児の顔は
日に焼けて赤く
見るものは
色白の手足に
気づかない
ハンドル握って
ペダルを漕いで
駆動輪を地に押さえ
ひたむきな眼で
一直線になるのです
動力の勢いで
夕映えの
坂道を一
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(1)