沸点六度八分/もり
どうして詩を書いてますと
言えなかったんだろう
詩より大事なものはある
だけど 今のお前は ぼくは
「詩キボンヌ」
だってわかってるだろう!?
昔いっしょにさんざんバカやった仲間も大人になって
突き刺さる一言へ何も返せなかった
あの空白の鉤括弧を埋めるべきは今だろう!?
「詩なんか書いて食っていけると思ってんの?」ちがう
もはや詩を食ってるんだ
道草を食ってる
口いっぱいに頬張って
涙を流して歌ってるんだよ
乾燥麺のように乾いた心を3分でときほぐすような歌を歌おうと
もがいてんだよ
おいパリ!
夢見させてんじゃねーよ!
おいパリ!
ちんこでけーからって
いい気になんなよ
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