夢の汽笛   /服部 剛
 
房総の終着駅に停車して
ひと息ついてる、ふたつの車両

ひとつは、黄色いからだで希望に満ち
ひとつは、少々古びたからだの味わいで
親子ほど年の離れているようで
肩を並べ、明日をみつめている

  房総・終着駅

終わりは、始まりであることを
告げ知らせるように
夢の汽笛は、今夜
――僕等の夜空に響くだろう  





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