夢の汽笛 /
服部 剛
房総の終着駅に停車して
ひと息ついてる、ふたつの車両
ひとつは、黄色いからだで希望に満ち
ひとつは、少々古びたからだの味わいで
親子ほど年の離れているようで
肩を並べ、明日をみつめている
房総・終着駅
終わりは、始まりであることを
告げ知らせるように
夢の汽笛は、今夜
――僕等の夜空に響くだろう
戻る
編
削
Point
(3)