Miz 15/深水遊脚
ていませんから。ご存じの通り。」
そう言って面談室をでて、専用のトレーニングルームに入った。柏木が先に来ていた。
「間城さん、お手柄でしたね。」
「なに、我々としては当然の任務を果たしたまでのことだよ。」
「淡々としてますね。間城さんらしい。自分ならもっとはしゃいでしまってます。もと防衛省の要人を救出したんですから。」
「死者もでたからな。二人の命を救えなかったことを考えると、俺には無理だな。はしゃぐというのは。」
「そういうものですかね。」
このあたりの考え方は俺と柏木とではだいぶ違うようだ。柏木ならあるいはその要人だけソウル・ソニック・サーチで探していただろうか。 あ
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