『たとえば キスできる範囲にいること』/座一
機
「さよなら」って 冷たいメールなのに
どんなに苦しくても愛しかった
どんなに忘れたくても きみ以外じゃダメだった
気付いたら きみも同じ気持ちで
結局元さやにおさまって 何やかんやでおのろけで
パソコンもない六畳間の一角にも
すっかり慣れ落ち着いた
家庭環境も複雑で
友人もいない きみは
唯一私にだけ とびっきりの笑顔をくれる
ダメ男?なのかもしれない
もっといい人いる?のかもしれない
はたから見れば そうなのかもしれない
それでもいい それでもいい
ここまで愛してしまったからには
離れられない 離したくない
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