揺らぐ街/
為平 澪
言葉が厚いナイロンシートの
壁にぶつかって流線形に歪む
喋るのは得意ですが独りです
世界は四角く私たちは丸いと
思っていたのに傾いた地軸に
逆らえない街の人と通じない
回転しながら壊れてる私の頭
告白ならその辺りで伺います
流線形のぼやけた歪みの視界
言葉が屈折して流れていく夜
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