Miz 14/深水遊脚
幸政さんに報告した。データを書き込んだ思念の糸の一部を幸政さんに移転した。
「ご苦労だった。寒かっただろうし、死者も出た、敵も倒したのだからな。まあ死に触れることは戦士としての我々の業のようなものだ。お前には言わなくてもわかるだろうがな。しかし一般人の死はこたえるし、自然に対しては我々も無力だよな。」
「労い、感謝します。」
「ところで、倒した2体について、顔に見覚えはなかったか?」
「見覚えはありません。それに、うちの誰も、あんな半端な鍛え方はしません。少しのバランス・ブレーカーで混乱して暴れ、幻覚をみせて相討ちさせるような子供騙しの戦術でいとも簡単に倒せたそいつらが、うちにいた訓練
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