恋文について/
服部 剛
今迄の僕は
ゴミ箱行きの恋文を
山ほど書いた。
けれども全てが徒労だと
一体誰に言い切れようか?
どうせなら
純粋花火の一粒を
無心に念じ…封じ込め
世界にひとつの手紙を書こう。
(一匙(ひとさじ)の、知恵を入れて)
たった一行の言葉が
世界を開く
1/100の明日に、僕は賭ける。
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