「一」 /
服部 剛
「一」という字の、地平を
我が胸に…刻む
「一」という字の、地平から
熱い湯気は…立ち昇る。
「一」という字の、念力で
切り拓かれる、明日。
いつの日か
ふり返った背後に
思いのほか、彼方へのびる
――ひとすじの道
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