覚悟/鷲田
 
覚悟を持て 覚悟を持て

覚悟とはギリギリの命の欠片の端くれを
決してはなさない心の態度
心には態度が必要なのだ
今日を見るのは目であるが
明日を見るのは心の中だ
動いているものを見るのが目であるなら
動かない意思を作るのは心の中だ

生活という日常を習慣化するために
出来事に反応しない器の入れ物を作り
ベルトコンベアーで日常を回しながら
革新を目指すために
新しい世界を構築する表現を行い
詩人の捨て去る言葉の切れ端を飲み込む

生きることとは覚悟をすることだ
背負った幾多の物語を運び続けることだ
本能が求めているのはリズムだ
決して喜怒哀楽のみの感受性に彩
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