荒川洋治の詩を朗読/
もり
舌戦は凄まじかったし
リング上でもボコボコに殴り合っていた両者が
僅差の判定で 勝者と敗者にわかれ
汚い手で握手して抱擁するときに
がっかりするようなひとと
永遠にゴングの鳴らないリング上で
大人の神経衰弱をしたい
3時間粘って手に入れた前売チケット握りしめて関係者入り口を突破
予告ホームランに沸く場内
すぐさま流れはじめるエンドロール
先生が賞をくれる僕の詩は
いつだって先生のジェネリック
荒川洋治の詩を朗読
戻る
編
削
Point
(1)