叫べる程に/凍月
テレビで荒れ狂う砂嵐を見つめる
知覚は生の証なはずだ
とか
まだ死んではいない…
故に生きている
とか
たとえ心が凍っても
まだお前の心臓は動いてる
とか
伝えたい事
社会とか世界とかに対して
感じた事
それがあるのか無いのか分からない
それが悔しい
無関心が少し怖いし寂しくて
とか
仮想現実を現実として生きてきた
過剰に、そしてズレている
自己への連続的な意識意識
血を見ないと
痛みを知らないと
幻実の向こうの現実が分からない
とか
気付いた
そんな事、本当はどうでも良かった と
問題なのは
僕が
(いや、僕らが…なのかもしれないが)
ただ一言
されど本気で
“いま、俺は生きている”
と
誰に何と言われようと
心の底から叫ぶ
それが可能かどうかなんだ
叫べるくらいに
精一杯、生きてみたい
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