どこか 駅のホーム/凍月
忘れ物を探しに
ターミナルからターミナル
プラットホームの柱に落書き
二人のやりとり
一行詩の会話
白線の内側で
電車が通過するまでお待ち下さい
ブレーキをかけても
特急では間に合わないのだから
大丈夫だよ
僕は心の芯から膚まで
薄い氷で存在してるから
音もせず
き ら き ら って
星屑を散りばめたみたいに
ダイヤモンドダストみたいに
すっと消えてしまうんだから
ああ 僕は
なんで凍っていたんだっけ?
……何を探しに、生きてきたんだっけ?
カァン
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