(ゐ)のひと/たま
 
 何それ?
 まあ、買わなきゃあ当たらない宝くじとおなじだと思うのです。書いて応募しなきゃあ当たらないのだ。
 ちなみにどんなところに応募しているかというと、「群像文学新人賞」「埼玉文学賞(小説部門)」「第一回藤本義一文学賞」「日産 童話と絵本のグランプリ」・・・いや、いや、いや、手当たり次第ということですね。
 正直いうと恥ずかしいのです。公募ガイドを見たら、つい書きたくなっちゃって、もちろん賞金目当てなんだけど。三十枚書いて三十万、なんてのがあったら半月で書けちゃうから。視力ばかりが低下するのだ。ほんと、年金詩人の弱みにつけこむ公募って、罪だと思う。

 そう、そう。問題はそこなんだ
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