戦争/鷲田
 
“相手とコミュニケーションが取れない
この作戦は決行するしかない
我々には戻る場所が無くなった
補給する術も材料もない
我々は戦うという選択肢を取らなければならなくなった
この暮らしを守るために“

私達は戦争をしている
それは銃を持ってはいない
爆弾も投下しない
戦闘機が空で交戦することもない
家族が父や夫の死を悲しむことがない
平和という暮らしの中

外交交渉は上手くいった
太平洋に平和が訪れ、この島国の人々は守られている
米国が草案した憲法は70年もの間、国民の安全を確保し
今、この時代に私達は積極的な平和外交の夢を世界に語る

70年前の戦争はドラマ化
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