言葉の廃棄物/
天竺葵
凡庸な言葉の花束に
なんの価値があるのだろう?
いくら集めたところで
枯れてゴミになるだけじゃないか
そんなことを考えていると
自分のペン先から流れ出ているもの全てが
所詮ゴミ処理場直行な気がして
大抵の言葉は消費されゆく
そんなことはわかっている だが
消費されることもなく廃棄される言葉の
気持ちを考えたことはあるか
花束にもなれず枯れてゆく
この言葉たちに
なんと声をかけてやればいいというのだろう
戻る
編
削
Point
(2)