遠くの/
小宮
勝手につないだ赤い糸 なんてね
はた迷惑にもほどがある
大人になって知った絶望は
どこまでも広がる灰の色
すべてを無意味にさせるよ
黒の闇になって
私を包み込んでもくれない
ああ 幸せはひとつじゃないのに
私はそれしかほしくない
何本 ホームで電車を見送っても
君の降りる駅はここじゃない
そんな気がずっとしてるのに
頬を透き通らせたまま
帰り道を忘れていたい
もう少し
戻る
編
削
Point
(0)