パズル/
あおい満月
守りたい人形のために
絵空事をなぞる身体は、
外界からの不思議な視線をも突き破る。
その姿は、モノクロの私だ。
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古い写真を覗けば、
感情のないさかなの目が私を視ている。
かみあわないパズルを
ずっと握りしめていた。
だからそれがナイフになり、
私は私にギリギリと傷つけられた。
信じてはいけないものを信じていた、
モノクロの私は。
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