草食う/竜門勇気
 
りました。この行為は、世界と自分の関係について確認するためのイニシエーションではないかということです。
つきなみではありますが、切り身で魚が海を泳いではいないということは周知です。
しかし、実際に食という生命活動の根本が、世界に存在する生命の移り変わりであることを実感する機会は一般において偏っていると思って構わないと思います。
これは例えば家畜の屠殺を目の当たりにしても解消されない問題です。問題では無いかもしれません、ただの一要素でしか無いと言ってもいいかもしれません。
その、生命の移り変わりの一部として、世界と自分の関わりについての自分を認識することが出来ないということを解消するには”た
[次のページ]
戻る   Point(1)