流星群/瑞海
冷たい夜に
悲しい言葉が一つ
私の身に落ちて
もう途方に暮れる
気分でありました
静かな街に覆われて
1人彷徨っていた
午前2時のことでありました
憂いの言葉は
具現化すると
白い息になるのだな
この言葉たちは
真黒の空に消えていく
空というか
全てを吸収する
ブラックホールのような
ほんとは
あそこにある流れ星も
宇宙に吸い込まれていて
ここに存在する私たちも
素粒子レベルで
吸収されているかも
思えば
私たちは
宇宙に消えつつあるのかも
思えば
私たちの喜怒哀楽は
宇宙の屑以下の質量で
あるのかもしれないのに
大気圏を突き抜けたような
感覚になるのは
どうしてなんでしょうね
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