そして、私は鏡に向かって笑う/
初代ドリンク嬢
便所の少し湿った床を
のた打ち回る
吐き気を抑えて
私は
言葉にならない
叫びをあげながら
「心を返せ」
冷たい床
薄汚れた染み
薄暗い便所の中で
喉の奥にあるはずの
声を吐き出そうともがきながら
のた打ち回る
私は美しい涙を流したいのだ
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