詩の学校 【ハンツピィの宴2015】/北大路京介
 
おじさんと死刑囚が出てくる詩だった。
いろいろ考えさせられた。

サラリーマン風の男がハガキサイズのカードを皆に配った。
それぞれの詩を聞いて絵を描いたらしい。
水彩絵の具かな。抽象画でよくわからないけれど優しい線と色をしていた。
彼は言う「僕は人の声に色がついて見えるんですよ」

たしか共感覚というんだっただろうか。
文字や声に色を感じる人の世界。
シーナは文字や音を白黒にしか感じない。
いや白とも黒とも感じたことはなかった。

詩の書きかたは分からないままだったが、いろんな人がいることを知り、シーナはそれなりに満足していた。
シーナはベッキーといっしょに帰った。

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