アプリコットジャムのクッキー/北大路京介
不満があるわけじゃないし反抗してるわけでもない
興が覚めたというか気分がのらないんだ
つくり笑顔が本当の笑顔になるのかな
君の笑い声とユニゾンできるかなぁ
365日後の朝にまだ痛みが消えてなくていい
僕を見つめずに なにを見てるのだろう
すべてを知っているような顔しているけれど
勝てやしないんだ
手のひらの上で踊るほうが 僕っぽいとも思えてしまうし
冷たい僕の本能はアプリコットジャムのクッキーを欲しているんだ
君が焼いたクッキーを望んでいるんだ
月の下の複雑な迷路をひとっ飛び
神様になにかウたれた
ささくれた指をさらして
足りない言葉にプラスして
涙や血を捧げようかと思う
冷たい僕の本能はアプリコットジャムのクッキーを欲しているんだ
君が焼いたクッキーを望んでいるんだ
3650日後の朝にまだ痛みが消えてなくていい
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