宇宙の信号   /服部 剛
 
目の前の、岐路は分かれ
右の標識も、左の標識も
〇い空白のまま、立っている。

  *

私は想いを巡らせ…夜道を漫(そぞ)ろ歩く。
立ち止まり…深夜に囁く星々に、目を凝らす。

戻った部屋の灯りを消して、坐る。
目を瞑り、息を吸い――息を吐き

もっとも大事な死者のいる
遠い宇宙の信号が 青 になる時

私は往く
全ての煩いを払い落として 





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