ふつうにこがれるこのごろ/朝焼彩茜色
枠にはまる
美しい枠に沿って色づけを指紋と共に
印 証明 サイン
枠にはまる
屋根や壁のように 時には翼なしにはみ出しても
波紋に導かれ 枠に戻る
枠にはまらないとはみ出すことは難しい
ふつうにこがれるこのごろ
翼の有無を刺す瞳も持たずに
枠の中への軽蔑と枠の外への常識
ふつうにこがれるこのごろ
主張する 印 証明 サイン いらない
ふつうにこがれるこのごろ
普く透ける
枠にはまる現実とこの星とこの身体
ふつうにこがれるこのごろ
やりなおすかのようなねがい
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