ふつうにこがれるこのごろ/朝焼彩茜色
 


枠にはまる
美しい枠に沿って色づけを指紋と共に

 印 証明 サイン

枠にはまる
屋根や壁のように 時には翼なしにはみ出しても

 波紋に導かれ 枠に戻る

枠にはまらないとはみ出すことは難しい

  ふつうにこがれるこのごろ

翼の有無を刺す瞳も持たずに
枠の中への軽蔑と枠の外への常識

  ふつうにこがれるこのごろ

主張する 印 証明 サイン いらない

  ふつうにこがれるこのごろ

  普く透ける

  枠にはまる現実とこの星とこの身体

  ふつうにこがれるこのごろ
  
  


  やりなおすかのようなねがい
戻る   Point(12)