つぎの夜までに飲み込まれる/
北大路京介
秋が連れてきた死神
彼の声を聞いています
宇宙の鼓動にも似た深い深い群青色の声
夏の魔物は突然姿を消しました
迷いなさい つぎの夜までに飲み込まれる
冷たい砂漠に暗い風
遠くに きらきらとした高塔のライト
瞼は重たくなり 眼の奥がひどく痛みだしました
眠るのは天国かもしれないし 地獄かもしれない
迷いなさい つぎの夜までに飲み込まれる
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