愛するランナー/非在の虹
 

不死身の愛
についてランナーは
語る
速度の愛に
ついてランナー
は語る
語るそばから逃げる

の激しい攻撃で
肉の痛みに耐えながら
零す
一滴の水分は
涙か あるいは
スポーツドリンクだ
途方に暮れて
差し出した手に
乗るのは
一個の独楽だ
そこにも
ここにも
小癪にも

がある
走るそばから
愛がある

から逃げられない不死身の

に向かって走る
しかない

する
ランナーは
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