待合/
佐藤伊織
なんで 棒立ちの彼は小学生だったか
帽子をとった手に光を無駄に感じる
声がなにより高い
しゃべるたびに大きな枠ができて
そこから何かが始まってしまいそうなくらい
シャキシャキとしている。
車輪も、運転も待合室も
それだけでみんな何かが変わりそうで
嬉しいのか寂しいのか
僕はみている
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