そばにいてくれるだけでいいからなんて嘘/北大路京介
 
電車乗り継いで海へ
ロング缶のビールを半分こして歩く
夏の終わり もう秋かな

はじめて手を繋いだのはいつだったかな
はじめてのキスはコーヒーの味がした
ふたりだけの世界だった

 ねぇ いまは誰のこと考えてるの
 わたしのことじゃないとわかっている いじわる
 そばにいてくれるだけでいいからなんて嘘
 愛したいし愛されたい


手を振る人のいる船
振り返す人がいる
君の好きなうたを唄う
ユニゾンになる

時間は戻らない
夕日は沈んでいく
もう少しだけ夢を見ていたい

 ねぇ いまは誰のこと考えてるの
 わたしのことじゃないとわかっている いじわる
 そばにいてくれるだけでいいからなんて嘘
 愛したいし愛されたい

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