未来裁判/りゅうのあくび
 

微動だにすることもない
証拠も隠しようがない
現首相は国民の命を
背負って立ちながら
司法による未来裁判では
国民国家の安寧を弁明するにちがいない

追憶の彼方から秘密へと
こっそりと眠っている過去の中から
すでに誰しもの未来に
災いを残すことになる
真実を見つけ出そうと
きっと敏腕の検事が
大量動員されているだろう

現総理大臣の座にあるはずの人間の
本質的罪状につながる
日本で戦後と云われた世界を
収束へと導きながら
自国の首相を裁くことができる
辣腕の判事はいるのだろうか
前代未聞で判例もないのだ

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