受容〇秋の来て/
たけし
一人のタマシイ
踊り廻る幻覚のなか
独り在ること 瞑目し
漂う秋の甘やかな香に
愛の繋がり失いながら
一年の時が過ぎたこと
両手のひら打ち合わせ
澄んだ響きの木霊
耳傾け区切りを刻む
終わったんだよ
終わったんだ
いや終えたんだよ
あらゆる感情の静まり
時は大いなる均衡保ち
十月がまたやって来る
明かりは灯された
内の内底から
宇宙の深奥へと
戻る
編
削
Point
(6)