冒険の書/ガト
雨の夜
傘をさして街に出る
顔も知らない人に会うため
自分じゃないような早足で目的地に向かった
複雑で微妙な心境
臆病な人見知り
本当に会いたかったかどうかは
今もよくわからない
ただ頭の中には
この冒険は
チョコレートの箱の中だという思いがあった
この日会わなければ
おそらく死ぬまで会うこともないだろう人
何かの縁で
雨の夜にこの場所であなたに出会った
人生は不思議に満ちている
昔からの友達のように長い長い話をした
梅田、茶屋町
一期一会の夜でした
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