まだ人間のままだった/凍月
感情があるからダメだったのか
そんな訳はないと思いながらも
否応無しに下がっていく体温
勝手に好かれて
勝手に嫌われて
何の説明も無いまま進んで
いつの間にか無かった事になって
僕が知って良い事なんて何も無い
知るべき事なんて何も無い
意志を持つ必要も無ければ
君に疑問を抱く意味も無い
勝手に話は進んで
勝手に皆に嫌われて
気付く必要なんて無い
思考する意味も既に無い
真っ白に真っ白に
消し去れば良かったのだ
穴は地面が無ければ開きはしない
空白は地面すら生み出しはしない
僕がどうこうする必要は無い
僕の価値を決めるのは
僕の評価を決め
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