恋をする夜明けの森/りゅうのあくび
 
真夜中から
目を覚ます夜明けは
地球のどこかで
随分と消えていたはずの
絶望やら希望をも
まだ柔らかく包んでいる

颯爽として
朝食の準備をしながら
太陽の日射しがからっと音を
立てて佇んでいる

誰かに恋をして
時を数える
永遠の眩暈みたいに
木漏れ日は再び
地球に真夏の影を映しながら
深い森を創りだしていて

きっと
あらゆる樹々を彩る緑の
あいだにあって
誰しもが深呼吸をしながら
恋しい人に届ける未来だってさえ
胸の奥深く
すっきりとした情熱とともに
愛しさを静かに含んでいる
きっと微かな音として
森の夜明けに恋をしながら
木漏れ日は
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