階段/あおい満月
 
で食べている。
まるで子どもみたいだ。
卑しい視線にちくちく刺される日もある。
見えない場所に、
ぽっかりと穴が空いている。
そのなかに、
誰かの言葉を詰め込んで、
自分のことばで排出している。
それが私だ。

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(今、みえる景色はなんだい?)
顔は見えない、
男の大きな手が
目隠しをしながら
話しかける。
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