反復される・光景夢/
たけし
動かない川の水
淡い陽光に照らされ
タールと銀の陰影混交
濃密に静止して
対岸の雑木林
そよとも揺れず
木々の隙間から
白い空間 奥まり覗く
凝視されている気配
は
確かにアカラサマに
雑木林は川に沿って
樹木黒々密生した森となり
濃紺に暗んだ空
半球を描き広がる奥
全く微動だにしない
この界に
何かが潜んで 顕わに
顕わに潜む 何か
無音無動 湧き上がるソコから
透明透徹した木霊
不断に反復され
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