齢と弱さ/朝焼彩茜色
いつの間にか齢が乗で増すかのように
蜘蛛の巣に向かって
痛い女を額に付けて前進ならぬ重い漸進に
哲学を日用品に出来ない冷汗で自身をクールダウン
させて
いる
どの角度から見ても若さにあがいている
どの角度を削っても若さには勝てないと
涙が出る
蜘蛛の巣に向かって
我武者羅と懸命が痛い女に見える
今宵 齢を迎えることの出来るように
お祈りだけでも 背中に乗せたい
皺とシミと流行とステイタス
自身への投資の晴れと雨
いちいち一大事な物事の捉え方に自分でも計り知れない
溜息
ノックアウトしか知らない戦い方と盗塁なんて許さない
勝負
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