『詩作』/
あおい満月
それは、
いつも見えない
激しくもゆるやかな
みなものような
風からはじまる。
それは、
いつもひとつの
あるいはおおくの
怒りからはじまる。
怒りは風にふれて
柔らかくなり
ふわふわと、
わたしのなかを漂い
指先にたどりついて
はじめて音になる。
音はやがて、
声をもとめて
窓をひらき、
同じように窓をひらいた
指とつながる。
この指のつながり
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