せつないということ/
フォマルハウト
来る日も
また来る日も
毎日 毎日
朝も昼も
そして長い長い夜も
あなたのことばかり
想いつづける
何気なく交わした会話や
時折みせる少年のような微笑や
偶然に触れた
手のぬくもりを
繰り返し繰り返し
心に映して
それなのに
あふれる想いを閉じ込めて
あなたの前では
知らんふりのすまし顔
想いを伝えることが
罪になるなら
あなたにも
ほかの誰にも気付かれないで
愛しぬいてみせるから
戻る
編
削
Point
(9)