空のゆくえ/あおい満月
 
あの日からずっと、
空のゆくえを探している。
鏡のまえで
呪文のように
六文字を唱えただけで
空は私から姿を消してしまった。
そこは、
私にとっての天国だった。
パラダイスよりももっと深く、
優しくそして強い
私のヘブン。

はじめてだった。
私の前に現れたあの瞳は、
私の中心の奥底を射抜いた。
今でも強く想う。

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