やさしさ/竹森
 
許しを求めて泣き続けた。


お前達は今こそ綴ることをやめるべき時だ。
お前達はお前達の醜さ、卑しさをもう存分に吐きだしたよ。
お前達の惜しみない協力のお蔭で、
お前達とお前達以外の分別は早すぎるほど早く終わらせることが出来た。
だがお前達は今さら綴ることをやめるなど出来やしない。

いずれお前達は、綴ることをやめられない自分達は死ぬべきなのだと綴り始めるのだろうか。
しかし、死ぬことでしかその醜さ、卑しさを肉体の内に隠し果せない、お前達とは、一体、嗚呼、一体、何なのであろうか?




そう、これは俺の優しさ。
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