解離/たけし
 
お経が唱え続けられている
畳の広間に敷き詰められた純白の布団に寝ている人達
は当然皆、死んでいる

お経が唱え続けられている
畳の広間に敷き詰められた純白の布団に起きている私
はしかし独り、何だろう?

お経を唱え続けている
のは、
厚い頬をした坊主だ
フライの鶏肉を
朝晩むしゃむしゃ食べている

私は離婚して独り暮らしを始めて以来
魚しか食べない
から、
無駄な肉は全部落ちた
けれど、
四歳の時に偶然開けた和式トイレのみなちゃんの桃尻は
余りに鮮烈に眼に飛び込んで来たから
それ以来情慾の火だけは消えない

<幼女と幼男が毎日繰り返す剥き出し裸体
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