Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:/竹森
 
鎖の帷子とか
ダンベルで沈めたり
海で沈めたり
するとか

詩人の心臓
借金をしてでも
植えたかった白い森の杉の木
雪よりも先に霜が降り積もり草原に駆け出した明け方の
清涼な大気は子供から大人の順に
砕けるたびに下降していく詩人の白骨や
雨を含んだ積乱雲の様に鈍重な
血の巡り続ける僕の身体
血の巡り続ける癖にそう骨ばかりを
食していたあの醜い生き物は
肉を腐らせてばかりいたから
植物はどこまでも空に突き抜けようとするばかりだった

終わらせよう
透明な絵の具ばかりのこの歌
塗り方ばかりで色彩のないこの歌
誇り高きファン・ゴッホ
巡り巡って掌に降り積もる一
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